一度はエステティシャンになったものの、何らかの理由で辞めてしまった人たちを私はたくさん見てきました。辞めてしまった理由は何でしたか?
華やかなイメージと違った
意外に肉体労働
やりたいことをやらせてもらえなかった
大手のサロン研修がきつかった
ノルマがきつかった
女性特有の職場環境…などでしょうか。辞めてしまったその理由を、解消できないか考えてみてください。
そして、もう一度思い出してみてほしいです。エステティシャンを志した時の気持ちを。きっと熱い想いがあったはず。それをもう一度かたちにしてみてほしいです。
私が取り入れた未病ケアのように、確実にニーズがあるものを選べば、人は集まります。あなたのまわりには体や肌に対してどんな悩みを持った人がいますか?
家族や友達に聞いてみて、書き出してみてください。どんな内容なら需要があるかが見えてくるはずです。あれもこれもやる必要はないんですよ。
まずは一つのメニューからスタートとするのもいいと思います。実際に私も、オープン当初は未病ケアの全身コースのみでスタートし、その後フェイシャルメニューを追加しました。
あなたの手が動くなら、エステティシャンになれます。実際、私には60代や70代のエステティシャン仲間がいます。
エステティシャンには人間的な魅力も必要です。お客様と色んなお話をしますから。年齢を重ねているからこそ、伝えられることがあると思います。
人生経験というのは最大の武器になるんです。
私の子供は今3歳です。着替えも食事も寝ることも、まだ一人ではできません。子供のお世話をするには自分の時間を削らなければいけません。
そうすると、自分の時間は限られてきますね。でも、限られた時間でもやれるんです。
実際、私のサロンでは1日2名限定。日中だけサロンを開ける。それ以外はきちんと子供と向き合う時間にしてます。1日1名限定にしてもいいと思います。
まずは、できる範囲でスタートしてみるのがいいのではないでしょうか。
私の自宅サロンのように、狭いスペースでもできます。ベッドさえあればできるんです。オイルは小さなボトルに入れてポケットに入れておけば、ワゴンさえいりません。
特別な場所を構える必要なんてないのです。自宅がダメなら、レンタルサロンを利用したり、出張で行うことも可能ですね。
確実にニーズがある内容、確実に結果が出ることを選択したら、あとはそれを丁寧に伝えるだけです。人って「想い」に引き寄せられます。
だから、熱い想いをきちんと伝える。もちろん情熱だけでお客様が定着するほどあまい世界ではないので、技術を磨き続けることが大切ですね。
常に目の前のお客様に全力で向き合ってみてください。
エステティックは美と癒しを提供する素晴らしい仕事です。手には無限の可能性があります。自分の手の力を信じてみてください!
一人でも多くの方が、エステティックの現場に戻ってきてくれることを、心から祈っています。
これまで綴ってきた私の経験が、お役に立てれば幸いです。