こんにちは、湯之上です。
今回は「股関節が硬いと!」という方に向けて、「股関節をやわらくするストレッチ」をお伝えしていきたいと思います。
というのも、私の経営するエステサロンのお客様のお声やツイッターなどに頂く相談(または質問・疑問)の中に「股関節が硬いという方」が非常に多かったからです。
ですので、今回は股関節についてにお伝えして行きたいと思います。
では、早速本題に入っていきたいと思うのですが、その前にまだ私の事を知らないという方もいらっしゃると思うので、簡単な自己紹介だけさせてください。
私は今年で業界21年目の現役エステティシャンです。中卒でエステ業界に入って気付けば21年。たくさんのお客様の身体に関わるありとあらゆる問題を解決してきました。そのため、今回のお話も「股関節が硬い!」という方のお役に立てるのではないかと思います。
それでは前置きはここまでにして、本題に入っていきましょう。
気になる体のパーツがどんな機能を持っているのかを知ることも大切です。少し難しいかもしれませんが、簡単に解説して行きます。
股関節とは、大腿骨(だいたいこつ)と骨盤の接合部のこと。その大腿骨(だいたいこつ)の上端にある骨頭(こっとう)と呼ばれる球状の部分が、骨盤の寛骨臼(かんこつきゅう)と呼ばれるソケットにはまり込むような形になっています。
周辺の筋肉と連動して、立つ、座る、歩くなどの動作をおこなったり、上半身を支えたりしています。
よくあるお声で、「股関節が硬いんです〜」と聞きますがそれは、骨盤周辺の筋肉が硬くなり股関節の可動域・動く範囲が狭くなっている状態のことで股関節自体が硬くなっているわけではありません。
つまり、股関節が硬いということは、骨盤周辺の機能が落ちて股関節の可動性が狭くなっている状態なんです。
股関節が硬くなると体にも様々な症状が出てきます。
関節の動きが悪い=関節周辺の筋肉が固くなる。
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血流やリンパの流れが悪くなる。
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その結果、冷えやむくみが起こりやすくなる。
ですので硬いよりは、柔らかくしなやかな股関節の動きが大切になります。
正常な股関節は、寛骨臼が骨頭の約4/5を包み込み関節を安定させています。しかし人の骨格は人それぞれです。大腿骨が骨盤へ浅くはまっていたり、内側に向き過ぎていたり、外側に向き過ぎたりと様々。大人になればなるほど、正常な形に収まっている人は少ないようです。
この股関節の動きを安定させるのが、臀部の筋肉や骨盤底筋群、体幹などの深層筋。しなやかな股関節の動きは、硬すぎてもダメ、柔らかすぎてもダメ。弾力のある程良いしなやかな筋肉によってしなやかな動きができるのです。
この筋肉達と協力しあいながら、股関節は様々な動きに対応できます。
では、股関節の可動域が狭くなることで起こる症状をもっと掘り下げていくと、
・からだの不調⇨冷え性、むくみ、肩こり、腰痛、ひざ痛、生理不順など
・ボディライン⇨猫背、O脚、X脚、背骨のゆがみ、痩せづらいなど
・運動機能の低下⇨歩く・走ることに影響が出る、ケガをしやすいなど
ここで、両足を揃えて立ってみてください。
片脚を前に伸ばす、後ろに伸ばす、横に広げる、内側に伸ばす、脚の付け根から内側にねじる、外側にねじる。
全部の動きが股関節と筋肉によって動いていることがわかります。どんな動きをするのにも大切な股関節。
では早速ストレッチを行なっていきましょう。
股関節ストレッチを行う時に必要な事が3つあります。
☑️1つのストレッチではなく何個かのストレッチを毎日行う事。
☑️股関節だけにフォーカスするのではなく、腰や臀部、太もも裏、脚裏なども意識する事。
☑️決して無理をしない事。※無理に可動域以上の動きをする事は危険も伴います。必ず可動域の範囲で行ってくださいね。
※無理なストレッチはケガの原因になります。
※痛みや違和感がある場合はすぐにストレッチを中止してください。
では、さっそく股関節をやわらかくするためのストレッチを行いましょう!
1両足の裏を合わせてあぐらのような姿勢になりかかとを合わせます。この時坐骨の上に座るイメージです。
2合わせたかかとが外れないように手で足先をホールドします。そのまま膝先を上下に小刻みに動かします。30秒
3背中が丸まらないように気をつけながら、ゆっくりと上体を前に倒していきましょう。イタ気持ちいいくらいのところストップ。そのまま30秒間呼吸しながらキープ。
じっくりと股関節をやわらかくするイメージ。足裏を合わせられない人、脚が浮いてしまう人は通常のあぐらでもOKですよ。
❶から❸の流れを3セット程続けていきましょう。
1お尻と脚を壁につけて、天井に向かって脚を伸ばしましょう。
2おヘソ下辺りに少し力を入れながら、左右に脚を開きます。この時つま先を立てると脚の裏側の筋肉にもアプローチできますね。そのまま10秒キープ。内腿がしっかりと伸びていることを意識しましょう。
3ゆっくりと脚を戻して、②~③を10回繰り返しましょう。
慣れてきたらキープする時間を長くしてみたり、逆に早いリズムで動かすと太もも周りのエクササイズにもなります。
1椅子にまたがる様に座ります。この時足先は外側に向けできるだけ股関節が伸びることを意識しましょう。
2骨盤を立てた状態をキープしたまま、骨盤から左右に動かしていきます。20回行います。
お尻が浮かない様に気をつけましょう。
3次は前後に動かしましょう。これも2と同様に骨盤を動かすイメージです。20回行いましょう。
如何でしたか?股関節をやわらくするためには、骨盤周辺にある筋肉を動かす事と適度な筋力をつけることが必要です。
ここに挙げたストレッチはほんの一例です。1つのストレッチを行うのではなく、さまざまなストレッチやエクササイズを組み合わせていく事でより効果の実感ができると思います。
そして体の様々な症状に対しても効果があります。
健康になりたい方も、綺麗になりたい方も、脚やせしたい方も、股関節の柔軟性・可動域を見直して全身のバランスを整えましょうね。
〜ストレッチに関してはトリムリターンYouTubeにて配信しております。〜
文字ではわかりにくい部分を動画で確認できます。ブログと合わせて、ぜひご覧ください。