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姿勢分析でわかる!姿勢改善のポイント

エステティックサロンでも、姿勢分析をやっている所も増えてきているかと思います。まだまだ分野が違うと思っているエステティシャンも多いかと思います。

しかし現代人の“未病”が起こる原因の一つとして、“姿勢”というのはとても大切なのです。

なぜなら、背骨から無数の神経が張り巡らされているため、姿勢が崩れる事により上手く神経伝達がされない、運動機能や栄養吸収が正常にスムーズにいかない、また、精神部分にも関わって来ることになるためです。

今日は、その大切な姿勢についてのポイントをお伝えしていきたいと思います。

姿勢の種類とその特徴について

姿勢には様々な姿勢の種類があります。簡単に分けると、

  1. 骨盤後傾(骨盤が後ろに傾く)
  2. 骨盤前傾(骨盤が前に傾く)
  3. 猫背(顔が前に出て背中が丸まっている)

という3タイプに大きく分けていくことができます。さらに、この骨盤の傾きや猫背の状態、日常のクセによって体の重心位置や歪みが出て来るため、細かく分けていく事が出来ます。

例えば、
①の骨盤後傾+背中が真っ平なフラットバックになっている状態。
②の骨盤前傾+③猫背になっている状態。
④左右アンバランスな状態。
⑤下腹部がぽっこり前に出て、膝が曲がっているスウェイバックになっている状態。

まずはこの書いてある状態を、ご自分の体で確認してみてください。そうすることで、自分の姿勢はこれかな?っと・・・確認できると思います。

次に姿勢が起こす体の特徴について見ていきましょう!

姿勢が起こす体の特徴

特徴を知ると、サロンの施術の中でこのお客様はこれかな?って・・・見えてくるものがあると思います。きっと、お客様も自分の姿勢がこうなんだ!ってわかると日々の生活の中で、姿勢を意識しやすくなりますよね。

お客様の姿勢を見ていく際に、是非立った状態でお客様の横側から見てイメージしてくださいね。

①の骨盤後傾+背中が真っ平らなフラットハック

頭が前に突き出ている・背中が全体的に真っ平・お尻もペターンと・平背中のS字カーブがない。このタイプになりやすい方は・体を柔軟に動かすことが無い・長い時間下を向く事が多い方。

②の骨盤の前傾+③猫背になっている

反り腰でお腹が前に出る・背中の上側が丸まっている・頭が前に出てアゴが前に出てきている・腰のS字カーブがかなりへ込んでいる。このタイプになりやすい方は・ヒールの高い靴をよく履く・少し内股気味・座り仕事の方。

左右アンバランス

背骨が歪んでいる・顔の左右差がある・バストの大きさが左右差がある。このタイプになりやすい方は・片足重心で立っている事がある・日常的の動作で左右アンバランスな仕事の姿勢やスポーツ等。

下腹部がぽっこり前に出て膝が曲がっている。スウェイバックになっている

頭が前に傾く・背中が丸い・下腹部を突き出してるように立つ・膝が曲がっている。このタイプになりやすい方は、体が丸まりやすい、膝を曲げている事が多い、常に疲労感が取れない。

ここに書いた以外にも、細かく見ていくと簡単に分けたタイプにさらにいろんな方向に歪んだりしている事もあります。まずは、皆さんがこの書いてある状態を、ご自分の体で確認してみてください。そうすることで、自分の姿勢はこれかな?っと・・・確認できると思います。

なぜ姿勢が悪くなる?

ではなぜ、姿勢が悪くなるのか?そこには、人間の進化の過程が関わっていると思います。ほら昔は、お猿さんだったっていう絵を見た事ありませんか?昔は4足歩行に近い状態でした。4足歩行は安定感があって早く走れる事ができます。

それは重心バランスの位置に関係しています。ちょっと頭側に重心があることで早く走れるんですね。人間は進化の過程で、両手を使えるようにするため、体の重心バランスが足と足の真ん中になってきたと言われています。

2足歩行になると、おも~い頭を支えることが必要となりますよね。約5キロ程ある頭を真っ直ぐな背骨では支えられないため、首の骨にカーブが出来ておも~い頭を支えれるようになりました。

胸部・腰部には内臓がある為、カーブができ、S字カーブの脊柱・背骨が出来上がります。このS字カーブ(生理湾曲)がないと人間の体はしんどくなってしまいます。

S字カーブ・生理湾曲がなくなる原因って?と考えた時に、姿勢不良が考えられますね。先ほど書いた、姿勢の種類を思い出してみてください。骨盤が傾く事でS字カーブは乱れませんか?首が前にでると、首の骨はストレートになります。

そう!ストレートネックです。仕事中の姿勢、座っている時、寝る時の体勢、ケガや痛みによって疼痛回避をする為に、楽な方に傾く。

日々の生活のなかで人間の体で大事な、S字カーブ・生理湾曲が崩れていくことが、姿勢が悪くなる原因の1つだと思います。

姿勢不良から痛みのでるロジックと姿勢改善

この姿勢不良から、筋肉にも捻じれや歪みがおこり、関節にロックがかかります。肩が内側に入っていると、背中の筋肉は伸びて、胸部の筋肉は縮む。二の腕の筋肉も緊張して強張り、肩関節から捻じれてロックがかかります。放置してしまうと痛みが出てくる。

まとめていくと、
①姿勢が悪くなる➡②筋肉の悪いクセが出る➡③関節のロックが起こる

①②③の過程を回って、体が悪くなったと感じたら「痛み」が出始めます。きっと「痛み」が出てからマッサージ等に行く方がほとんどだと思います。本当は①②③の段階で体にアプローチをかけて、メンテナンスして行くことが大事になってきます。

姿勢改善のポイント

姿勢改善のポイントは、どんな姿勢なのかを分析して、知って行くことが1番のポイントです。

『姿勢の種類・特徴』で書いたものを参考にして頂いてもOKです。

実際にお客様に触れれる方は、肩甲骨の下角の位置左右どちらが下がってるかを確認します。次に骨盤稜の1番高い部分に指を添えて左右の高さの確認をします。耳の左右の位置、肩先の左右の位置・高さを見ていっても、もっとわかりやすいですね。分析できましたか?

お客様に伝える時は鏡の前で分析して行くと分かりやすいですね。分析がきたら、実際にセルフマッサージをしてみましょう。

セルフマッサージ・まとめ

ポイントは首です。首に負担がかかることで様々な機能低下が起こりやすく、神経伝達が通る首はとても大事なんですよ。

~セルフマッサージ~
①首の後ろに指を置きます。首には左指が来るように。
②軽く圧をかけて、首にかけてる方の肘を空いてる手で軽くテンションをかけるように動かしていきます。*場所はすこしづつ、ずらして動かして下さいね。

自分の体のクセを意識する事も大切ですね。例えば椅子に座っている時、坐骨の上に座わったり骨盤をきちんと立てる事。電車で立ってる時に、おへその下に力を入れて両足でしっかり立つ。携帯を見る時は少し目線を上げて胸を張ってみる。

ピラティスやヨガなどでニュートラルポジションを知るのも良いかもですね。気づいたら意識して戻す!それが姿勢改善に繋がると思っています。日々の意識ですね。

読んで頂いてありがとうございました。お役に立てれば幸いです。